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2019年02月11日

映画と日常(期待ハズレしていくスタイル)

三連休の最終日、月曜日にいかがお過ごしでしょうか。
ヴィンでございます。

最近はすっかり映画ブログも更新していないですが、興味のターゲットが移り変わるのはいつものこと。(まとの漢字変換ができなくてターゲットとかごめんな)
もうすでに花粉で目がかゆいっす。

カメラを止めるなは見たけれど、結構映画見てる人にとってはなんとなくわかるから、衝撃映画ではなかったし、周りでは普段映画を見ない人が何回も見たり絶賛していた印象ある。

自分にとっての衝撃はなんだろ、アイデンティティとか、あそこらへんなのかなぁと。
今度は映画に絡めた日常も書いていこうかなと思うヴィンでした。バイ!



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posted by ヴィン at 21:19 | Comment(0) | 雑記

2018年01月09日

アメリカン・ビューティー感想|心の虚像が崩れた先は…



40歳を過ぎた広告マンのレスター・バーナムと上昇志向たっぷりの妻キャロリン。彼らの家庭生活に潜む歪んだ真実が徐々に暴かれていく。妻は夫を憎み、娘のジェーンは父親を軽蔑している。そして会社の上司はレスターにリストラによる解雇を告げる。そんな毎日に嫌気が差したレスターは、人生の方向転換を図る。しかし、自由と幸せを求めるレスターを待ち受けていたのは、あまりにも高価な代償だった。Amazon


※ネタバレあり

人は何かにすがっていたい

自分の人生をちっぽけな人生だと思う人は少なくないだろう。
レスターの最後に導き出した答えに直後、自分はどう思ったか。

「人生を生きた意義、本当の幸せはたったこれだけしかないのか。」

導き出される光景は、輝かしい過去だ。
輝かしい日々を過ごせないでいる日頃の自分が唯一見つけたすがりどころだと思った。


ちっぽけな人生という意識をつくる虚像

みんな何かにすがりついて生きている。それもすっかり無意識のうちに、世間体、周りから見えるイメージだけを守っている。お金がある。才能ある男に抱かれてる。強くて完璧な男である。勝ち組である。仕事が出来る。幸せに暮らしている家族である。

レスターが最後に見たのはそんなイメージが全て崩壊した後に見えてくるものだ。自分が憧れた女のイメージは実は娘と変わらぬ未熟な女の子であった。自分が憧れの女にそぐうよう体を鍛えたのも、妻や会社への不満も、全てはイメージに踊らされたものだ。イメージは虚像だ。全ての虚像を剥ぎ取られたレスターに残るのは、家族と子どもと過ごした幸せな日々と、今の子どもの幸せだという近況であった。

ここまで書いてきてようやく気付く。「人生を生きた意義、本当の幸せはこれだけしかないのか」という感想を抱いた自分が虚像に踊らされている人間そのものだということに。


虚像が崩れたその先は…

病んでいる自分、周囲の見られ方だけ気にする自分、愛されない孤独、身を焦がす恋の力、生きる力、人生の幸せという名の美。

この映画の見せつけるものは実に多層的だ。

この映画の皮肉の効いたところは、人生の幸せを本当にわかるのは最期の前だというところだ。

でも、最期だからこそ鮮明に記憶に残るのだ。

だとしたら、だからこそ、見る価値がある映画だ。

人生の幸せがどこにあるのか、鮮明に確認することができるのだから。



posted by ヴィン at 20:00 | Comment(0) | 人生の意味語る哲学映画

2018年01月08日

アニー・ホール感想|頭に組み込まれた人間の性



N.Y.で優雅な独身生活を送っていた芸人・アルビーは歌手志望のアニーと出会い、自由な交際という約束で付き合い始めるが…。Amazon


※ネタバレあり

結婚に向かない男

この世には結婚に向く人と向かいない人がいる。

アルビー(ウディ・アレン)は向かない男だ。

癖が強くて、自分の主張を強く持ち、頑として曲げない。

 *

恋愛初期はそんな癖がアクセントとして働く。

恋人も全てに寛容だ。

そう、恋愛状態はお互いの価値観を麻痺させて
お互い全ての価値観の違いに寛容になる。

でも、そもそも価値観が全く同じ人などいない。

男は寛容な時に必死こいて、女を自分色に染めようとする。

女は笑って受け入れようとする。

でも、そんな時間は続かない。


結婚に向く男

考えてみるに、恋愛と結婚が長くうまくいく人は、

男女の仕組みについて理解があり

自分の感情も制御でき

性欲も制御でき

でもこの先彼女がいないと寂しい。

こんなことがちゃんと分かっている人なんだと思うわけだ。


アルビーにはそれがない。

人間一緒に長くいたら、うっとおしいこともある。一時の感情だ。

そんな一時の感情であることも忘れて、
一番自分と合う恋人アニー・ホールとの別れに応じた彼に押し寄せる後悔。


その場の感情にすがりついて恰好悪い終わりを迎えた後の出来事。



心にじわじわ沁み込んでくるこの感じ。

この映画は、人間の性(サガ)を描いている。


人間の性

この映画の延長線上に見えるのは、
数年後再開した2人にすでに新しい恋人がいることである。

アニーホールとの人生でピークではないかと思われる時間を過ごした
心に刻まれた幸せな爪痕は、
傷ついたのにも関わらず、
また、異性を求めてしまう後遺症として残るのである。

そんな、幸せが一時的でも濃い恋愛をしてしまった人は、
心にそんな種が植え付けられてしまうのである。

それを、また求めて、幸せ度は劣るかもしれない新しい異性を求む。

そんな人間を醜いと一蹴することも簡単だ。

でも

新しいパートナーもまた素敵なところはたくさんあるだろう。

同じ人間なのだから、それくらいの優しさは見せたいわけだ。

それくらいは。



posted by ヴィン at 12:34 | Comment(0) | 人生の意味語る哲学映画

2016年11月20日

君の名は。感想|宇宙の夢を見た

【映画パンフレット】 君の名は。


1,000年に1度のすい星来訪が、1か月後に迫る日本。山々に囲まれた田舎町に住む女子高生の三葉は、町長である父の選挙運動や、家系の神社の風習などに鬱屈(うっくつ)していた。それゆえに都会への憧れを強く持っていたが、ある日彼女は自分が都会に暮らしている少年になった夢を見る。夢では東京での生活を楽しみながらも、その不思議な感覚に困惑する三葉。一方、東京在住の男子高校生・瀧も自分が田舎町に生活する少女になった夢を見る。やがて、その奇妙な夢を通じて彼らは引き合うようになっていくが……。シネマトゥデイ


宇宙の夢を見た。

昔、宇宙の夢を見ていた。

宇宙の中の自分というか、もはや言葉にはできないが、
宇宙との一体感である。(変な宗教が言い出しそうだけど…)

自分がこの世のものなのか分からぬ
ふわふわした不安と言い知れぬ快にも似た不思議な感覚だった。

そして、その感覚は高校生頃から消え始め、
思い出そうとしても一向に思い出せない。

君の名は。の糸をめぐる描写を見て驚いた。
同じではないが、とても近い。



どんどん消えていく幼いころの感覚に
アクセスしてきたから、この映画には震えっぱなしだったのだ。


自分の過去を見つめる映画……。

ノスタルジックでもある今は行っても感じることができない
あのころに見た田舎と自然の風景。

光に対する心躍る感覚。

耳ざわりの良い音楽。

思春期の男女をどこか懐かしい過去の自分を見るように観察する自分。

初めての男女交際経て、快に浸った経験を持った後でもなお感じる懐かしさ。


そして、今まで付き合った異性の中で一番好きなのは誰なのか。
というところまで、理由もわからずはっきりと認識してしまう。

そんな映画だった。


ニュースを眺める傍観者の一感想として…。

ハッピーなのがとても良い。

人がなくなるということがどういうことなのか。
天災のニュースでそこにいた人がどうなったかを
想像できてしまう大人になってしまった。

だからこそ、町を、友だちを、ただただ好きな人を
天災から救いたいという気持ちに、
痛いほどの共感と感動を持った。

そこにまつわるハッピーと、
ラストのハッピーエンドに取れるシーンに、
その先を想い喧嘩しながらも仲良くやっていく二人を想像す。

ミュージックビデオのような流れる感覚も、
テンポの面で非常に軽快だ。




時代の風にのってヒットは出来上がる。

・宇宙的な人とのつながりの感覚
・自然の雄大さと神秘、神々しさ
・喧嘩しながらも大切にしあう2人
・全てを救いたかった天災

ここまでの自分の心つかんだ要素を見るに、
過去いろんな作品でやられていることばかりだ。
だが、組み合わせた糸の光はときに時代とマッチして
とんでもないものを作り出すのだ。


J-POP的ストーリー仕立てミュージックビデオに慣れ親しんだ時代。
アニメの視聴習慣が子どもとオタクだけのものでなくなった時代。
光の表現豊かに、より綺麗に描けるようになった時代。

いろんなことが重なって、
びっくりするくらいに
上記上げた要素に複数当てはまる人たちに
クリティカルヒットする物語が出来上がっている。


「時を超える感覚」や「自然の雄大さに震える感覚」、
「喧嘩するほど仲いい恋愛」「天災で人を救いたいと願う感覚」
が共有できない、
それと、
良い悪いではなく、時代と異なった感覚を持っている人たち
には全く響かない映画だったのだろうと推察される限り。


むすび。

書きたいことは書きつくした。

今ここで思うのが、
この映画館での体験が
時を経てどのように変化するかということだ。

忘れかけたあの時と、
この感想を書いている今の自分を
結びつける感覚であらんことを、
ただ、願う。



2016年09月08日

ノッティングヒルの恋人感想|恋愛に足掻いたすべての人たちへさわやかな風を

ノッティングヒルの恋人 [Blu-ray]


ウェストロンドンにある平凡な街“ノッティングヒル"。そこで小さな本屋を経営するウィリアムの店に、ある日偶然ハリウッドスターのアナ・スコットが訪れる。互いに運命を感じた2人は、やがて恋に落ちるが……。Amazon


人の心には必ずあるはずだ

爽快ラブストーリーの王道はコメディが効いている。


「勘違い」と「すれ違い」から、結ばれるべく男女がなかなか結びつかない。


「出会い」はとても刺激的な偶然。


一時期はそんな世界がえらくヒットした。

いまそのような物語が作られにくいのは、
ファンタジーな恋愛より、「生活力」に根ざした現実的な恋愛がリアルだと皆が思い始めているから
そして、若者が恋愛しなくなってきたからと見聞きした。

でも、そんな人の心には必ずあるはずだ。

恋愛を求める心。

ロマンチックさを求める心。

果てなき恋へのあこがれが。

【…続きをよむ】


posted by ヴィン at 23:36 | Comment(0) | 疲れたとき笑顔になれる映画